谷間の研究・増補版

写真着ぐるみの胸の谷間の作り方シリーズ「谷間の研究」。前回のまとめから1年経ったこともあり、前回の解説で舌足らずな点や制作中に思いついた改良点とかを含めて、まとめ直してみました。コレを参考に皆さんが作った素敵な胸の娘さんを見たいなあ、なつきは。

解説を英語でも書けYO!とさんざ言われてるのですが、もとの日本語がいいかげんなのに外国語でとか書けるわけないじゃないですか。ぷんすか(逆ギレ)。図版を多めに載せたのでそれで勘弁してつかぁさい。

用意するもの

【谷間レシピ】

  • 肌タイツ……1着
  • 偽乳(おっぱいに詰めるもの。シリコンバストなど)……1対
  • 布(フェルトなど)……70cm×60cm
  • 平ゴム(3cm幅)……30cmほど
  • 包装紙・新聞紙など……1枚
  • 厚紙(A4サイズ)……3枚
  • 低発泡塩ビ板(2mm厚)……20cm×30cm 1枚
  • セロテープ……少々
  • 穴あけパンチ……1本
  • 裁縫道具(チャコペン・手縫い糸・針・ミシン・ミシン糸等)……1式

おっぱいに詰めるものは重さや形を考えるとシリコンバストが妥当チョイスなのですが、それなりにお高い。比較的リーズナブルに自作する場合は、さらに以下のものを用意します。作り方はスライムと偽乳の作成を参照。

【偽乳(2コ分 E~Fカップ相当)】

  • 氷のう……2つ
  • 洗濯のり(PVA)……750ml 1本
  • ホウ砂……40g
  • 水……1.3リットル
  • 消毒用アルコール……少々
  • ペットボトル(500ml用)……2本
  • バケツ(かくはん用)……1つ
  • 輪ゴム……2本

ソフトブラ原型の作成

写真まず、計測用のソフトブラ原型を作ります。新聞紙などをそれっぽく切り抜いたものを4枚(前面用2枚、背面用2枚)用意します。写真では、緩衝材(更紙)を再利用しています。サイズの目安に原型の型紙をおいておきます(PDF)が、どうせ切った貼ったするので、この時点では形や大きさは適当で、ざっくりいきましょう。

写真前面用の中央と、前面用と背面用の左右それぞれの肩紐、脇下をセロテープで貼りあわせて、ソフトブラっぽいかたちにします。写真だと、肩紐と肩紐の間が直線になってる向こう側が前面、曲線になってる手前側が背面です。

原型で計測

図1ソフトブラ原型を着用します。肩紐に両腕を通してから両端を背中へ回し、身体にぴったり巻きつけてから背中側をセロテープで仮止めします。肩紐の角度が身体に沿わないはずなので、根元を斜めに折って角度をつけます。余る部分は折り込んで、セロテープ留め。とにかく、身体から浮いた部分をなるべく作らないのがポイント。

図2この作業はひとりでは難しいと思うので誰かに手伝ってもらってください。ひととおり作業がおわったら、いったん原型を脱ぎます。とはいえぴったり身体にくっついてるので、どちらか片方の脇下のテープ留めをそっと外すのがベストか。

図3谷間加工する肌タイツを着用してから、もういちど原型を身につけます。肌タイツの、原型の正面上端がくる位置にチャコペンで水平に小さくしるし(A)をつけます。この位置が左右はともかく上下にずれすぎると縫い付けた時に残念なコトになるので、正確に。しるしをつけたら、原型も肌タイツも脱いじゃってかまいません。

ソフトブラの型紙起こし&布地写し

写真脱ぎ捨てられた原型。これでバスト周りを計測しつつ型紙の元ネタができたわけですよ、立体的に。この原型を上からぺちゃっと潰すと、平面になりますよね。これを参考に、改めてソフトブラの型紙を起こします。前面側は、特に中央はほとんどいじらなくともいいはずです。おもに背面側のアウトラインがスムーズになるように、線を引き直す作業。

写真ボール紙などの厚紙に線を引き直して、切り取って、型紙完成。背面側の肩紐部分は根元から切って、前面側の肩紐の続きにつなげてしまいます。型紙ができたら、原型はもう必要ないので処分してかまいません。

写真できた型紙を布地に写します。布はフェルト地を使用。前面側(写真奥)は左右をつないで1枚のパーツにし、中央から上方向に13cmほど「舌」を伸ばします(あとで出てくるプラ板の覆いになります)。背面側は中央でつながず、左右に分けておきます(つながってると着れないので)。縫い合わせる部分に縫い代を書き足すのを忘れないように。写し終わったら、おもむろに切り抜きます。

ソフトブラの縫い付け

写真先ほどしるし(A)を打った肌タイツに補助線を書きます。水平線を何本か書き、中央に垂直線を。肌タイツの生地に線を引くのはむずかしいですが、肌タイツをしわにならない平らな場所に置いて、生地を引っ掛けないようにそっとペンを引く感じ。

写真まず両肩の付け根と両わきの下の縫い目のそれぞれを結ぶ水平線を書いて、次にそれらを二等分する垂直線(B)を書く。しるし(A)は、ほかの水平線と平行になるように延長して水平線(A)とします。

写真それから、水平線(A)の位置に型紙(前面側)の上端を、垂直線(B)に中央端をあてて、下端線(C)を決定する。

写真下乳ラインを決める線は、重要なので専用のおっぱい型紙(PDF)をつくって引きます。型紙は大・中2種類用意しました。お好みで。

写真おっぱい型紙をあてて、チャコペンで線を引く。型紙の上端は水平線(A)の高さにあわせて、右端は中心線(B)から2mmていど離して書くとよいとおもいます。

写真左乳を書いたら、型紙を裏返して同様に右も書きます。

写真すべて書き終わったら、肌タイツの裏側から、ソフトブラ(前面パーツ)の上端線・中心線・下端線と肌タイツに書いた上端線(A)・中心線(B)・下端線(C)の位置をあわせて、まち針で仮止めする。

写真そして左右の乳ラインに沿って、肌タイツ側を表にしてミシンで縫います。曲線部分は2針~3針進めるごとにミシンを止めて→針を刺したまま針押さえを上げる→進行方向に沿うように布地を回転させる→針押さえを下ろす→ミシン再開、する地味な作業です。たぶんこれが一番の「山場」。双丘だけに。

プラ板の縫い付け

写真乳ラインのソーイングが終わったら、ソフトブラの「舌」を内側に折り込んで、折った部分をミシンで一直線に縫います。下の肌タイツもいっしょに縫ってしまわないように。

写真プラ板。谷間部分を身体側に引っ張るためのものです。低発泡塩ビ板の2mm厚を使用。軽くて強く、ふつうのはさみで切れるのでお手軽です。穴あけパンチなどで縫い付け用の穴をあけ、角を丸く切っておきます。

写真ソフトブラに、このプラ板を縫いつけます。これはミシン使えないので手縫いで。これも、いっしょに肌タイツも縫ってしまわないように。

背面パーツの縫い合わせ

写真ここまでくればあともうひといき。ソフトブラの背面パーツを、前面パーツと縫い代(脇の下・肩紐の付け根)で縫い合わせます。背面パーツどうしは、中央で平ゴムを架け橋にしてつなぎ合わせます。

写真で、完成。

スライムと偽乳の作成

写真ペットボトルにホウ砂16gと水400ml、消毒用アルコール少々を入れ、ふたをしてよく振って溶かす。冷水よりもぬるま湯くらいのほうが溶かしやすいみたい。溶け残りがあっても仕上がりには影響ありません。

別のペットボトルに、水250mlと洗濯のり250ml(水:洗濯のり=1:1)を入れて、振り混ぜる。ここで洗濯のりの比率を上げると、できたスライムは硬めの仕上がりになるはず(参考リンク)。おっぱいが硬いのはどうかと思う向きもあるでしょうけど、自力で形をある程度保っていられる=装着時に下へ引っ張られる肌タイツへの負荷が少なくなる、ということで。

この2本のペットボトルの中身をバケツに開けて、混ぜる。しばらくは水っぽいのですが、めげずに手でぐるぐる回してるとあるとき、ぎゅるぎゅるっと手に巻き付くかのように固まる。臼の中のモチのごとく。

写真こうしてできたスライムを、ひたすら氷のうに詰める。上記の分量で作ったものをすべて詰めると、900g(E~Fカップ相当)くらいになるはず。作りたいおっぱいの大きさに合わせて、分量を調整してください。写真のオンリーワン氷のうだと、1.3kgまで詰められました。最後に氷のうの口を輪ゴムで縛って、片乳完成。

以上の工程をもう1回繰り返して、2コつくります。

なお偽乳の使用後は、軽く水洗いしたあと、タオルで水気をとってベビーパウダーをまぶして、風通しのよい場所で保管。それでも夏場は黒カビが発生したり、ゴムが継ぎ目で劣化して中身が漏れだしたり。消耗品と割り切るしかないですが、切なさ乱れ撃ちです。

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「谷間の研究・増補版」への1件のフィードバック

  1. なんとまぁ…..本当に見事です….。

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