谷間の研究・増補版2014 Cleavage Improvements 2014

少女着ぐるみにきれいな胸の谷間を作るプロジェクト「谷間の研究」。前回の谷間の研究・増補版から1年が経って、新たにノーティスすべきポイントがいくつかできてきたので、増補版2014としてまとめておきます。ちまちまと改良したり、特定の材料の入手が困難になってしまったり。では、どうぞ。

適切な位置は2cm下

写真前回の増補版で、最初にソフトブラを縫い付ける基準線を決めるという話をしました。この基準線は、偽乳の重みで肌タイツが下がる分を計算に入れて、実際に測った数値よりも1~2cm下に設定したほうがいいようです。ソフトブラをやや下ぎみに縫い付けることで、実際に着用した時に肌タイツが強制的に引っ張りあげられることになり、胸の下やおなかにできやすい肌タイツのシワ・たるみを防ぐ効果があります。引っ張りあげた分、首側にたるみができますが、おなかのシワよりは許されます(きっぱり)。

いくつか作った結果、なつきの体格(身長176cm)の場合、基準線は、平置きして「首の根元から13cm下」が適切という結果になりました(先述の余分な1~2cmも込みで)。

谷間の間隔は5mmを超えない

写真5mmを超えると、谷間の「谷底」で、肌タイツに水平方向への引っ張りじわが目立つようになるようです。ソフトブラの縫いつけ方でも出かたが変わってくるのかもわかりません。型紙を当てておっぱい線をチャコペンで書くとき、中心線から2mmだけ離して書けば、だいたい5mm以内になります。チャコペンの線の太さ自体が2mmくらいあるので、おっぱい線と中心線はほぼくっついてる状態です。

ミシンでの縫い方

ミシンで縫うのが難しい、失敗するという声をよく聞きます。家庭用ミシンは肌タイツのような伸縮する布地を縫うのには適していないし、いちばんの難所なのは事実ですが。

縫う前の準備

写真ソフトブラと肌タイツの位置を合わせて、要所をまち針で固定します。まち針は縫い線(ミシンの針を縫い進める進路)と垂直に交差するように刺します。最初は上下中央あたりを固定して、肌タイツのしわをそっと左右に手でなでるように押し伸ばし、広げながら、針を刺していく。しわをとることを意識しすぎて、肌タイツが変形するくらいに伸ばさないこと。変なテンションがかかっていると、縫った時に引きつられて不格好になります。

基本の縫い方

写真乳ラインは、両方とも中央から左右へ縫っていきます。縫い始めの開始点はソフトブラの上端線ぎりぎりではなく、8mmくらい下になると思います。この開始点が偽乳からあまり離れていると、着用時の見た目がよくない。

写真肌タイツ側を表にする。ミシンの針を手でゆっくり下げ、左手で布を押さえながら、開始点のチャコペンの線の中央に正確に針先を落として、そのまま針を下げて布に刺し、反転して上ってくる直前で止めます。

押さえ金を下げます。スピードを最低にして、縫い方は通常(並縫い)で、いつでもストップできるようにスタートボタンに指をかけたまま、スタートボタンを押して縫い始めます。なお、開始点と終了点での返し縫いは不要です(あとで手で縫います)。

曲線の処理

写真曲線部分は、ちょっとテクニカルになります。ミシンはまっすぐにしか縫えないので、曲線を縫うためには、曲線を短い直線の集合体とみなして「短い直線を少しずつ縫う」必要があります。

ミシンの針が布地に刺さった状態で(ここ重要)いったんミシンを止めて、押さえ金を上げます。

ミシンの針の進行方向が縫い線の上を通るように、布を両手で押さえながらゆっくり回転させます。回転させる角度はこの方向転換操作をする回数が多いほど少なくなりますが、真円の円周に近い下乳部分の曲線を例に取ると、

回転角=360度÷(半径rの円周(2πr)÷1回に縫い進める距離)

半径が6cm、1回に縫い進める距離を1cmとすると、およそ9.5度。曲率のゆるい谷間の上端開始部分(Y字のVの根元部分)だともっと小さい角度になります。

回転させたら、押さえ金を下ろして、再度スタートする。押さえ金の進行方向にまち針が刺さっている場合は、あらかじめ取り除いておきますが、このときにソフトブラと肌タイツがの重ねあわせ位置がずれたり、引っ張りすぎて肌タイツに余分なテンションがかかったまま縫う事のないように、注意が必要です。

失敗したとき

こうして少しずつ縫っては止め、回転させてまた縫うのを繰り返しますが、うっかり押さえ金を下げずにスタートさせてしまったり、中断した後に布を回転させたかどうか忘れてしまったり、回転量が多すぎ/少なすぎて縫い目が縫い線を逸脱してしまったり。

失敗したときは、いったん止めて針を抜いて、糸を切ってから、1~2針戻った縫い目の穴に針を刺して、押さえ金を下げ、再スタートします。切った糸の終端は、次に説明する方法で処理します。

端糸の処理

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縫い終わったら、終端の処理。やや長めに糸を残して、切断。上糸と下糸が伸びていると思いますが。表側に出ているほうの糸を針に通して、何針か返し縫いをする。

針が裏にきた時に、裏側に出ていた糸と、布地近くで2回、固結びで結び合わせる。細いので、ピンセットを使いながら。そして2本まとめて2回固結びし、余った糸は切り落とす。

縫い始めの糸も、同様に返し縫いのあと、裏で結び合わせます。

プラ板の数と位置

写真谷間の「谷」を身体側に引きつけるためのプラ板(低発泡塩ビ板)。工数は増えますが、幅の狭いものをたくさん縫い付けるほうが体にフィットしやすく、外観もより自然に仕上がります。特に、下(おなか方向)に向かうほど狭いほうが有利です。めやすとして、2cm~1cmくらいでしょうか。

あと、プラ板は下乳ラインの最下段から1cmくらい上まで並べたほうがいいようです。

ソフトブラを二枚重ねで補強

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ソフトブラを脱ぎ着すると、背中側の布地が伸びたまま戻らなくなるので、同じ形のパーツ二枚重ねで補強することにしました。伸びて変形した部分は、切り詰めて本来のサイズに戻します。1枚めの写真で、手前が2枚重ねパッチを当てた方。

氷のう生産終了につき、代替案

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スライム製偽乳の入れ物として愛用していたオンリーワン氷のうが生産終了してしまったようで、手に入らなくなりました。通販サイトでも、各店舗の在庫限りとなっているようす。他社製の氷のうも何種類かあるのですが、どれも平面に置いた時に安定するように底面から側面にかけて放射状にひだ(プリーツ?ドレープ?)をつけてあるので、偽乳として使用すると肌タイツ越しにひだが透けてしまって、美しくありません。

ひだ加工が伸びきってしまうくらいスライムを詰めれば、このタイプでもまだなんとか使えなくはないです。片乳900g超のおっきいおっぱいになってしまいますが。1kgを超えるサイズを使う場合は、ポケットもそれにあわせて大きく作ることをおすすめします(以前紹介した型紙の「大」サイズとか)。

写真写真

代替としては、やはりシリコンバストでしょうか。実際にこのサイトの製品を購入して試してみましたが、以前紹介した型紙の「中」サイズで作成するときは、Fカップ相当(片乳700g)のがジャストサイズです。上下ワンサイズ(片乳±100g)くらいは許容範囲だと思います。それよりも極端に小さいと、ポケットが余りすぎて見た目に不自然なので、より小さい径で作らないといけません……ただし、おっぱいが小さくなって乳房の距離が離れると、そもそも「谷間」ではなくなる可能性も。先述の通り、谷間の間隔が開き過ぎるとうまくいかないことはわかっているので、試してはいませんが。


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Webの世界では日本人も日本に居ながらにして多言語対応を強いられるんだ。しかしなつきはこういうDIYな内容の文章を誤解なく外国語で記すだけのボキャブラリィが絶賛不足中ですので、非日本語圏のみなさん方はなんとかGoogleほんやくとかでがんばって読んでください。Do It Yourself! サツバツ!

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谷間の研究・増補版2014 Cleavage Improvements 2014」への2件のフィードバック

  1. いつ頃か?動画をUPしてください。お願いいたします。

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